どうして面接官はこんな質問をするの?

・応募者の人間性・価値観を見ている

どうして面接官は、一見すると面接には何の関係のなさそうな「腹が立ったエピソード」を聞きたいと思ったのでしょうか。
面接官は応募者のスキルや経験、自社でできることを積極的に知りたいと考えていますが、その一方で現在働いている社員のことも考えています。 短気で人と衝突することが多い人とは、誰も働きたいとは思えませんよね。また社内の雰囲気が応募者の性格と合っているのかを測るため、こういった質問をしていると考えられます。
「腹が立ったエピソード」を聞く意図は、応募者の人間性や価値観を知りたいため、と言えるでしょう。

・自分の意見を伝える能力

志望動機や退職の理由など、インターネットで調べるといくらでも模範解答があります。「腹が立ったエピソード」を聞くことで、飾らない、その人独自の意見を聞きたいと考えているのかもしれません。
話をするときは「○○について、腹が立ちました。なぜなら…」といった感じで、結論を最初に述べてから具体的なエピソードを話すようにすると、簡潔で聞きやすい答えになります。

・感情をコントロールする能力

怒りという感情は喜怒哀楽の中でも強い感情で、その人の個性や性格がよく分かる部分でもあります。イライラするとものに当たったり、怒鳴り散らすような人とは、一緒に仕事をしたくありませんよね。
怒ったときにはどのような対処をして、感情を落ち着かせているのか。面接ではこういったことを知りたいと思っているのかもしれません。

「腹が立ったことは?」のベスト回答は?

・時事問題にからめて答える

具体的に「腹が立ったこと」に対するベスト回答を考えていきましょう。
面接で嘘をつくことはご法度ですが、「性格が悪そう…」を思われるような答えをする必要もありません。 無難に腹が立ったことを答える場合は、私的なことではなく時事問題にからめて「怒りを感じた」と答えると、世間の動きにも関心を持っていることをアピールすることができますね。
政治家の汚職問題や虐待事件、自然災害など、最近ニュースを騒がせている問題についてアンテナを張り巡らせてみて下さい。

・多少の誇張はOK

個人の性格によっては「あんまり怒ることってないんだよなあ…」という人もいるでしょう。だからといって「ありません」と答えるのはNGです。「自分を客観的に見ることができない」と判断されてしまうかもしれません。
そういった場合は、感情が揺れ動いた出来事を思い出してみて下さい。「何となく引っかかっている出来事」は誰でもあると思います。 「心がざわざわしたこと」を思い出して、話をふくらませてみて下さい。嘘はいけませんが、ちょっとした誇張は構いませんよ。

・自分をピエロにしてみる

自分のことを話してみると、面接官へのアピールになります。「資格の勉強をしていたのに、いつの間にか眠りこけてしまった」といったエピソードは、自分が資格のために努力しているということも伝えられますね。
話をすることが得意な人は、ちょっとした笑い話にしてしまうと、面接官の印象も良くなりますよ。さじ加減を間違えないよう、上手に話をしてみて下さい。

・模範解答は?一例を紹介!

保育園不足の問題について、腹が立ちました。私も子どもがいるので、保育園の問題は人ごとではなく感じられます。 ただ、「保育園落ちた、日本死ね」といった発言にも疑問を感じています。保育園の問題は働く親だけではなく、少子高齢化の日本全体が考えなければいけない問題だと思っています。
働く母親だけではなく、みんながもっと積極的に考えて欲しい、と考え無性に怒りを感じました。

こんな答え方はNG!

・社会常識がない発言

「親に叱られたことに腹が立ちました」「飲食店で子どもが騒いでいてイライラしました」といった、非常識な発言はあなたの印象を悪いものにするだけです。 社会常識を疑われるような発言は極力控えるようにしましょう。

・自分の意見を言わない

時事問題にしても自分のことにしても、話をして終わりでは話が続きません。出来事に対してどうして怒りを感じたのか、どうすれば改善できるのか、自分の意見を言うようにしましょう。
面接官は、エピソードをまとめるプレゼンテーション能力も見ているかもしれません。紙に書き出してみると大筋を覚えられますし、客観的に読み返すことができますね。

まとめ

面接で「腹が立ったこと」に対する面接官の意図と、ベスト回答、NG回答について紹介しました。
面接は自分をアピールする機会ですので、ただ腹が立ったことだけではなく、それについてどう思うか、どうすれば改善できるのか、といったことをアピールするようにしましょう。

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