面接官が、長所を聞くのはなぜか?

面接官は、この質問で、「この人が企業で戦力になるかどうか」を見極めたいと思っています。
そのため、どんな長所を話すにしても、堂々とした態度で明るく答えるのは必須です。
一番よくわかっているはずの自分の長所をうまく説明できない人は、自社商品やサービスを説明したり、仲間とスムーズに仕事を進めることは難しいと判断されます。
また、面接という短い時間の中で「一緒に仕事をするイメージが湧くか」「求めているスキルを充分に発揮できる人物か」などを見極めようとしています。

面接官にアピールすべきは、「仕事の適性があること」「自分を客観視できていること」

応募先の企業が求めている強みと、あなた自身が自覚している長所が合致していれば「入社した後も長く働いてくれそうだな」と思わせることができます。
そのため、企業からのニーズと自分の長所は、自分が受ける職種の仕事内容を把握し、その仕事で活かすことができる長所を伝えることが重要です。
自分を客観視できていることを示すためには、アピールする長所がきちんと根拠を伴っている必要があります。
過去の体験談などを踏まえて、具体性を出し、根拠を示すことで、独りよがりに聞こえない良いアピールができます。

長くならないように注意を!

自分の魅力を伝えきろうと意気込み、つい話が長くなってしまう人も多いかもしれません。
しかし、いくら多くの長所を伝えても、長いなぁと感じられてしまってはプラスのアピールに繋がりません。
負担を覚えず話を聞くことが出来る「3分以内」、文字数にして600~700文字程度でまとめるように心がけましょう。
応募先の企業で一番求められているスキルと合致する自分の長所は何かを考え、ひとつに絞って端的に伝えることが大切です。

どのような職種にも共通する長所の例

どんな職種に対してもアピール出来るのは、性格面での長所です。
「自分はどんな人間か」というのを知ってもらえるような長所を伝えると好印象を持ってもらえます。

具体例:「リーダーシップがある」「責任感が強い」「臨機応変さがある」「協調性がある」「プラス思考」「前向きである」「誠実である」「素直である」

クリエーター職に使える長所の例

クリエーター職を志望する場合は、「どのように働いて、モノづくりをしていくのか」という点が重要です。

具体例:「独創性がある」「好奇心旺盛」「人を楽しませるのが好き」「先入観を持たない」「変化に対して柔軟」「集中力がある」

営業職に使える長所の例

営業職を志望する場合は、社外の方とコミュニケーションをとることが多いのが特徴です。
そのため、「人とすぐ仲良くなれる」「人の関心を引ける」「ストレス耐性がある」などの要素を盛り込みたいところです。

具体例:「人見知りしない」「人と話すのが得意」「フットワークが軽い」「行動力がある」「興味を持たせるのが得意」「度胸がある」

事務職に使える長所の例

事務職を志望する場合は、人をサポートする業務が多いのが特徴です。
そのため、同じ会社で働く人が気持ちよく仕事をできる環境を作れるスキルを示しましょう。
また、事務職は大量の重要書類を扱うので、「整理整頓ができる」「几帳面」というイメージを伝えるのも大事です。

具体例:「几帳面である」「仕事が丁寧である」「整理整頓が得意である」「計画性がある」「気が利く」「細かい作業が得意である」

話す時のポイント

話すときは、「伝えたい長所」+「根拠となる体験談」+「入社後の仕事における長所の活かし方」の順番で内容を組み立てるのがおすすめです。
そうすることで、筋が通ったシナリオを作ることができ、納得感を持って話すことができます。
体験談で長所に説得力を持たせて、一緒に仕事をするイメージを抱いてもらうために、「その長所が仕事にどう活かされるのか」という点を最後に伝えて締めくくります。
長所が仕事に活きていることがわかるエピソードを話すことで、あなたのビジネスパーソンとしての魅力をより深く伝えることができます。
体験談に、他人からの評価や数字などの実績を盛り込めれば、ますます聞きごたえのあるしっかりした自己PRができるはずです。

まとめ

いかがでしたか?自信を持って長所をアピールするためにも、職種や業界が求める素質を把握し、自分の長所のうちどれを話そうかを事前に考えておくといいですね。