緊張してしまうメカニズムとは

緊張したくないと心の底から願っている時こそ、なぜか緊張してしまうものですよね。
一生を左右すると言っても過言ではない面接では、それが顕著に出てしまうものです。
そもそも、なぜ緊張が起こってしまうのか、メカニズムを理解しておきましょう。

緊張の原因は、血液中のノルアドレナリンという物質が分泌され、交感神経が優位になるためだと言われています。
交感神経が優位に立ってしまうと、頭に血がのぼってしまい、落ちつきが失われてしまいます。
食事後には、副交感神経が優位になるため、リラックスして眠くなりますが、緊張する時は、その逆の現象が起こっているのです。

緊張は誰にでも起こりますが、極度の緊張状態に陥ると、様々な症状が表れてしまいます。
例えば、心臓が高鳴る、頬が赤くなる、汗が止まらなくなる、手足が震える、思考が停止するなどです。
そして、これらの症状は、止まれと思えば思うほど酷くなってしまい、ますます緊張してしまうのです。

緊張を受け入れて臨もう!

緊張は、決して悪い影響ばかりを及ぼすばかりではありせん。
「受かりたい、この会社でどうしても働きたい。」そう思うから緊張しているのだと解釈され、好印象となります。
そのため、面接官に「緊張していますか?」などと尋ねられた時は、「はい。」と素直に認めてしまいましょう。

もし、緊張で話そうとしていたことが飛んでしまったり、話の着地点を見失い、長々と話しだしそうになった時にも使えます。
「すみません、緊張で話が飛んでしまいました。」と一旦正直に打ち明けて、仕切り直してから話し出しましょう。
面接官も、「落ち着いて下さいね。」などと優しく声をかけてくれるかもしれません。
そうすることで、マイナス評価になることは決してありませんし、面接官の方の対応も、柔らかくなるかもしれません。

緊張をほぐす方法1「深呼吸をする」

よく言われることかもしれませんが、深呼吸には、緊張をほぐす効果があると科学的に証明されています。
深呼吸をすると、副交感神経が優位になり、リラックスできることがわかっているのです。
また、深呼吸をすると、恐怖をつかさどる大脳の扁桃体の活動が抑えられるといいます。

面接前に、5秒で吸って、5秒以上欠けて息を吐くというように、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
たったこれだけで、副交感神経が優位になり、リラックスした気分になれます。

緊張をほぐす方法2「完璧を目指そうとしない」

緊張しやすい、鬱病になりやすい人の特徴として、「完璧主義」があります。
完璧にしなければと真面目に考えすぎるあまり、緊張感も高まり、うまくいかない現状にイライラして、ストレスを溜めてしまうのです。
上手くやろう、緊張したら絶対にダメだと思えば思うほど、人は緊張してしまいます。
考えないようにしようとすることで、よりその考えに縛られてしまうからです。
同じように、失敗してはいけないと強く考えると、あなたの心は失敗するイメージで埋め尽くされてしまうのです。

緊張をほぐす方法3「しっかり事前に準備をして、それでもダメなら仕方ない」

すごく緊張してしまう人は、真面目な人が多いんです。 だから、その真面目な性格を活かして、事前にしっかりと予行練習などを行っておきましょう。
そして、「準備は完璧にしてきたんだから、それで落ちたら仕方がない。」と開き直るところまで気持ちを持っていくのです。
開き直って面接に臨めば、晴れやかな気持ちになり、意外に気持ちは落ちつくものです。

緊張をほぐす方法4「簡単にできるマッサージをしてリラックス」

緊張をほぐすには、体をリラックスさせるマッサージが有効です。
体をリセットさせる時間を設けると、面接時にはいつもより緊張を感じないようになる可能性が高くなります。
面接直前にできるマッサージとして、左手の薬指のマッサージがあります。
リラックス効果を高めてくれるので、緊張してきたなと思ったら、ぜひやってみて下さい。

まず、左手を開き、右手で左手の薬指を爪の先から指の根元となる指全体をしっかり握ります。
右手で薬指をリズミカルに握りながら引っ張り、痛気持ち良い程度の圧を加えて心地よい刺激を与えます。
意識が自然と手元に集中するため、緊張感も自然と緩和されていくそうです。

まとめ

いかがでしたか?適度な緊張は、仕事や面接にとってプラスに働くものです。
緊張しすぎているなと感じたら、紹介した方法を試してみて下さい。
自分にとって、これをすれば緊張が和らぐ!と思えるベストな方法が、見つかるといいですね。