面接が始まる前から、勝負は始まっています!

受付の担当者や人事担当者の優しい微笑みや対応に、ほっと肩をなで下ろしすぎて、非常識行動を取ってしまわないように注意しましょう。 面接会場に入ったら、気を引き締めるのは当たり前のことです。けれど、その前段階の素の姿も、評価対象としてきっちり見られているということを、決して忘れていけません。 勝負は、会社に足を踏み入れた瞬間から始まっていると心得ましょう。

これ、マナー違反?!知らない間にやっていませんか?

“適切な時間”に面接会場に到着しないと、非常識!

まず第一に時間に関するマナーです。皆さんは、適切な時間に面接会場にたどり着くことが、できているでしょうか? 面接時間に遅刻する、あるいは欠席するのは、もちろん非常識です。 また、あまり早く着きすぎるのも、適切な時間に到着しているとは言えず、非常識とされてしまいます。 30分以上前に到着して会社内で待たせてもらうのは、会社側にも他のお仕事や色々な都合があるため、迷惑となってしまいます。遅刻が心配な場合は、会社の場所を確認し、その後近くのカフェなどで時間を潰して、10分~5分前に受付を済ますというのが理想的です。 遅刻や欠席にならないようにするためには、当然ながらスケジュール管理と余裕をもった行動が必須です。 もしも、やむを得ず遅刻や欠席をしなければならなくなった場合は、必ず1本電話を入れて、申し訳ない気持ちを伝えましょう。 事前に連絡ができなかった場合でも、後日電話や直接足を運んで、誠意を込めてお詫びをするのが、人としてのマナーです。

一度決まった面接の日時を変更する

「急に都合が悪くなった」「天候が良くない」「眠い、しんどい」などの理由で、急遽面接の日時を変更してほしいと申し出るのは非常識です。 たとえ、上記のような理由ではなかったとしても、日程変更をお願いされた会社側は、「我が社の面接は、この人にとって優先順位が低いのだろう。」と思われかねません。 日時を打診された“初めの段階”で日程調整をお願いすることは、非常識にはなりません。 ですので、無理をするくらいであれば、予め余裕を持って面接日時を設定しましょう。

上着や防寒具を着たまま会社に入る

寒い季節には、コートやマフラー、手袋などの防寒着を身に付けて面接に向かうと思います。 しかしそのままの格好で会社に入るのは非常識になります。 コートなどの防寒着はすべて事前に脱ぐようにしましょう。 これには、外の汚れを中に持ち込まないことや、会社で脱ぎ着をする時間を省くこと、などきちんとした意味があります。 すべて脱ぎ、着衣の乱れや身だしなみを整えてから、入室するように心がけましょう。

受付できちんと氏名と要件を述べられない

会社の受付で、氏名を名乗らない人や「面接に来たのですが‥」と途中まで話して受付の人が返答してくれるのを待っている人がとても多いそうです。 受付担当者には、「○○と申します。本日△時からの●●の面接に伺いました。よろしくお願いします。」と氏名と来社目的を、明るくはっきりとした口調で伝えましょう!

控え室で自由に振る舞う

控え室に案内された場合でも、そこでの行動をチェックされていることがあるため、注意が必要です。 同じように面接を受けに来ている人と、気軽な気持ちで話してはいけません。 1人で読書や音楽を聴くなど、自分の世界を満喫し過ぎてもいけません。 頭の中でシミュレーションをする、メモを見返すなど、面接に集中しましょう。

面接でフランクに、ダラダラと話す

まず、面接官は友達ではありません。 どれだけ聞き上手な面接官であったとしても、ため口やフランクな口調になってしまわないように気を付けましょう。 また、聞かれていないことまでベラベラと喋ったり、とりとめもなく長々と話すのも、よくありません。 できるだけ簡潔に要点をまとめて、聞かれたことにしっかりと答えるようにしましょう。

応募する企業の情報収集をしておきましょう

応募する側のマナーとして、最低限の情報収集は必ず確認おきましょう。どういった商品を扱っていて、どのような経営理念を持っているのか。 創業者の名前は。 面接のときに「自社の経営理念をご存知ですか?」と聞かれ、言葉に詰まるという恥ずかしい経験はしたくないですよね。 転職で面接を受ける場合は、前職の仕事などで時間に余裕がない人も多いでしょうが、志望する企業の情報収集は怠らないようにしておきましょう。

大きな声で、ハッキリと挨拶を

緊張のあまり声が小さくなってしまったり、ボソボソとした自信のない話し方になってしまったりする人がいますが、これもマナー違反として、面接では評価を大きく落としてしまいます。 人の第一印象はわずか数秒で決まる、とも言われます。しっかりと相手の目を見ながら大きな声で挨拶をするよう、心がけて下さい。

面接中にソワソワ…やっていませんか?

面接中に貧乏ゆすりをしたり、手がもじもじと動いてしまったり、視線がキョロキョロとよそを向いたり… 緊張する気持ちは分かりますが、これらの癖は第三者から見ると非常に気になることです。面接官によっては「落ち着きがない」といった評価を与えることもありますので、自分の面接態度が正しいかどうか、客観的に見直してみませんか?

ヒゲ&スッピン…本当に社会人なの?

男性のヒゲはどれだけきれいに整えていたとしても、面接の場では「マナー違反」として見られます。やはりヒゲは不衛生な印象を与えてしまうものですので、面接の前にはきれいに剃ってから臨むようにしましょう。 女性はメイクを濃くしたりアイメイクをやり過ぎる女性がいますが、面接では健康的なナチュラルメイクを心がけるようにして下さい。また、たまにスッピンで面接に行く人がいるのですが、スッピンも濃すぎるメイクと同様に、マナー違反にあたります。最低限、ファンデーションと口紅を使うのも身だしなみですよ。

タバコや香水…ニオイにも気を遣いましょう

「スメルハラスメント」といった言葉がありますね。タバコや香水の香りが周囲を不快にさせる、といった意味で使われますが、面接の場ではニオイにも気を遣うのがマナーです。 たとえば飲食関係の仕事の面接で香りの強い香水をつけていったら、面接官は「食べものを扱う仕事なのに…」と不快に感じるかもしれません。またタバコのニオイは本人には気づかなくても、吸わない人には敏感に感じるものです。 ニオイはほんの少しの気遣いで直せるマナーです。面接に限らず、普段から気をつけたいところですね。

つい言っているかも…マナー違反となる「話し方」

なれなれしい言葉遣い

和やかな雰囲気の面接になると、つい敬語を忘れて「うん、それで~…」と、友人とおしゃべりするような話し方をする人がいます。 「うんうん」「えーっと…」といった話し方は「状況に応じた話し方ができない」「礼儀を知らない」とマイナス評価になります。 転職の場合は、面接官が自分と同世代、年下ということもあるでしょう。雰囲気にのまれて言葉遣いが乱れてしまっては「取引先でもこういったことがあったら…」と面接官に思わせてしまいます。 どんなに和やかな雰囲気だとしても、面接という場だということを忘れず、きちんとした敬語で話をするようにしましょう。

「ら」抜き言葉は不愉快に感じる人も

「食べれない」「見れない」…最近こういった言葉遣いの人が非常に多いのですが、「ら」抜き言葉は年齢が上の世代に取っては「耳障りな言葉遣い」と感じている人が多いものです。 ニュースのテロップなどをよくみて下さい。「ら」抜き言葉はほとんどの場合、正しく修正された文字になっています。無意識に「ら」抜き言葉をしゃべっている人は、これを機会に修正するようにしましょう。

面接官とコミュニケーションを取っていますか?

よく言われることですが、面接はコミュニケーションです。面接官の話をきちんと聞いて、それに対して答える。当たり前のことですが、意外とできない人が多いのです。 多いのが、面接の回答を丸暗記して話をする人。これでは言葉のキャッチボールをしているとは言えませんよね。 面接の練習はもちろん大切ですが、答えを丸暗記する必要はありません。多少つっかえても構いませんので、面接官の目を見て質問の内容をきちんと聞き、正しく答えるようにして下さい。笑顔も忘れないようにして下さいね。

少し気を付けるだけで印象アップ

以上、面接でNGとされるマナー違反の態度や話し方について紹介しました。ひとつひとつを見てみると、普段の生活でも気をつけたいマナーばかりだと気づくでしょう。 どれもほんの少し気をつけるだけで、印象がアップするマナーです。「コレ、マナー違反だったの?」と気づいたのであれば、すぐに直して面接に活かすようにして下さい。面接が上手くいくと良いですね。

自分で分からない場合は、第三者に見てもらおう!

マナーは案外自分ではわからないものです。もし面接対策等に不安がある場合は、転職エージェントの面接対策等を利用して、第三者の目で見てもらい、的確に指摘してもらうのも有効です。
面接対策に定評のある転職エージェントを以下に集めましたので、是非参考にしてください。