扶養家族・配偶者について書く前に

履歴書に扶養家族を書く理由は社会保険、税金等の手続きのために必要であるからです。扶養家族の有無により入社後の事務手続きの仕方が変わってきます。扶養家族にとっても重要な項目ですので理解を深めて、正確に記入しましょう。

扶養家族の書き方

例えば妻と子供2人を扶養する場合は、扶養家族人数は3人と記載します。ただし、履歴書によっては『配偶者は除く』と書かれている場合もありますので、その場合は2人と書きましょう。

扶養家族を書く際の注意点

扶養するとは生活の面倒をみることですが、扶養できるかどうかは所得で決定されます。社会保険、税金ともに扶養の基準が法改正により変わる場合がありますので、履歴書を書く時点での扶養基準を確認してから作成するようにしましょう。社会保険と税金では扶養基準が異なります。どちらかに該当していれば扶養家族の人数に含め、入社後、事務手続き担当者に扶養家族の所得を報告するようにしましょう。

扶養家族を書き方 Q&A

どこまで扶養できるの?
3親等以内の親族になります。
配偶者が子供を扶養している場合は?
子供を扶養家族として申請できるのは1人だけです。配偶者が扶養している場合は扶養することはできませんので注意しましょう。
扶養家族の申請ができなかった場合は?
会社側に適正に扶養家族の申請ができなかった場合、健康保険証の取得が遅くなってしまうこともあります。健康保険証が手元に届かない間、もし扶養家族が大きな病気になった場合、『3割負担』のメリットが受けられなくなりますので、多額の医療費を全額支払う必要が生じてしまいます。(健康保険証取得後手続きをすれば戻ってきます。)そのようなトラブルを避けるためにも、扶養家族の申請は必ず適正に行ってください。
配偶者を扶養するとどのようなメリットがあるの?
配偶者を扶養にすることで、健康保険や国民年金(3号)の加入が可能になります。会社によっては扶養手当が支給される場合もありますので、その分あなたの収入が増えることになります。

配偶者の書き方

配偶者がいる場合は『有』、いない場合は『無』に〇をつけます。内縁関係であっても配偶者と認められます。

まとめ

扶養家族がいるかどうかは内定の可否に影響することはありません。しかし、間違って記入することで、入社後に事務手続き担当者の手を煩わせることもありますし、あなたの扶養家族が健康保険に加入することが遅れることもありますので、正確に記入するようにしましょう。

通勤時間を書く前に

企業側は通勤時間であなたが入社後、業務に支障がでない通勤圏内に居住しているかどうかを判断しようとしています。通勤時間で不利にならない書き方について知りましょう。

通勤時間の書き方

通勤時間は、自宅から会社までにかかる時間を記入します。
徒歩、自転車、交通機関、車、通勤にかかるすべての時間を合計したものが通勤時間となります。通勤時間は5分単位で考え、1分単位の数字が出る場合は四捨五入します。公共機関を利用する場合の通勤ラッシュや自動車を利用する場合の道路の込み具合などは考慮せずに記入します。実際に自分の足で自宅から会社までにかかる時間を測っても良いですが、『Googleマップ』などのサイトを利用して通勤時間を計算する方法もあります。通勤時間の空いた部分には、交通手段を記入します。

通勤時間を書く際の注意点

通勤時間が1時間未満の場合は?
通勤時間の欄は『時間』と『分』を記載するようになっています。例えば、通勤時間が40分の場合、『40分』と記入するだけではなく、時間の部分には『0時間』と記入してください。その方がより正確に企業側に伝わります。
勤務地が複数ある場合は?
勤務地が複数ある企業を希望している場合は、自分が希望する勤務地への通勤時間を記入します。その場合は通勤時間欄の空白スペースに『○○支店への通勤時間』と記載します。
通勤時間が長い場合は?
通勤時間が長い場合は、企業側にマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。一般的に通勤圏内は1時間30分までと考えられています。それ以上の通勤時間がかかる場合は、『高い通勤手当を支払う必要がある』『遅くまでの残業が難しい』などの理由からです。どうしても働きたいと考えている会社であれば、「採用が決まれば引越しをすることを考えている」と伝えるのも手です。通勤方法が電車なら「通勤時間を利用して仕事に必要な資格の勉強をします。」と答えれば熱意が伝わります。また、あなたが本当に欲しい人材だと企業側に思わせることができれば通勤時間が長くとも採用してくれるでしょう。企業側にあなたが会社で十分に貢献できることを印象付けましょう。

まとめ

企業側は、通勤時間であなたが会社に通いやすいかどうかを判断しようとしています。通勤時間の長さも合否を決める判断材料になりますので、正確に『通勤方法』『通勤時間』を記入しましょう。通勤時間が長いなどのマイナス材料がある場合は、面接でそれをくつがえすことができる前向きな理由を考えておきましょう。