現在の給料で満足?世間の平均年収とは?

理想の年収を考え始める時、多くの人は「現在の収入は妥当なんだろうか」という疑問を抱いているのではないでしょうか。 年収には業種・就業時間・能力・継続年数など様々なことが影響してきますが、世間の平均年収を知ることも、理想の年収を考えるうえでは指標設定に役立ちます。

国税庁による民間給与実態統計調査では、平成27年分の平均年収(1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与)は420万円でした。 男女別では、男性が521万円、女性が276万円、また年代別では以下のような結果となりました。

年代別平均年収
・20代前半:253万円
・20代後半:352万円
・30代前半:397万円
・30代後半:432万円
・40代前半:461万円
・40代後半:486万円

「平均年収」といっても、状況別に分けてみると、全体平均である420万円とは大きく差があることがわかります。 では、自分なりの「理想の年収」はどのように設定すればいいのでしょうか。

転職活動への意気込みはここから!理想の年収設定

転職を考えたとき、「今よりなんとなく年収がアップすれば…」と考えている人は多いかもしれません。
ですが、成功だと言える転職には、自分はどのくらいの年収を理想としているのかを把握しておくことが重要です。 今までに比べると年収はアップしたものの、自分の思い描いていた生活を送るのには不十分だったことに後から気が付くのでは、転職に成功したとは言えません。 事前に自分の理想の年収を把握して、それにあわせた転職活動を行っていきましょう。

理想の年収設定では、理想の生活に必要な年収を算出したり、転職エージェントなどで用意されている年収査定などを利用することもおすすめです。 大切なのは、なぜその金額なのかを自分自身で納得することです。
転職時の年収については、面接などの機会に企業と話し合いたいところですが、自分自身で納得できる理由がない場合、企業に納得してもらうのは難しいと思いましょう。
例えば、同年代の周囲の専門スキルに比べ自分ができる範囲が広いことを具体的に提示し、業界全体の平均年収を上回る額を希望している点を話すなど、希望額の根拠を「具体的に」整理しておくことが重要です。

異業種への転職の場合、今までの専門的な経験が通用しない場合もあり、必ずしも転職が年収アップにつながるとは限りません。
ですが、経験がないためにいくらでもいいから転職したい、という考えは危険です。 すぐに再転職が必要とならないためにも、年収についてはよく検討して理想年収を設定しておきましょう。
未経験分野への転職でも、社会人経験があれば、どの業界にも通用するポータブルスキルをアピールすることが可能です。 ポータブルスキル診断などを利用し、自分の強みを理解したうえで、理想の年収に対する根拠として整理してみましょう。 家族を養うために、どうしても必要な額があれば、謙虚な姿勢で理由を説明するなど、この時も根拠を整理して説明できることが肝心です。

転職活動で意識すべき理想の年収まとめ

転職活動では、理想の年収を意識して活動を進めることが重要であることをご紹介してきました。 では、最後に理想の年収設定について、もう一度確認してみましょう。

  • 平成27年の平均年収は420万円
  • 平均年収は状況によって差が大きい
  • 理想の年収設定には年収査定なども利用しよう
  • 必要年収は把握しておこう
  • 理想の年収の根拠は明確に!
  • 異業種転職では謙虚な姿勢も大切

目標の設定は、転職活動へのモチベーションにもつながりますよね。 理想の年収を設定して、納得できる転職につなげるために、転職準備ではしっかりとした調査・整理を行いましょう!