希望年収設定に役立つ職業別平均給与

異業種転職に限らない話ですが、転職活動において希望年収の設定は重要な転職準備のひとつです。
自分自身の希望を明確にするうえでも、平均給与を参考にすることはひとつの基準となりますね。 その中でも今回は、職業別平均給与について確認してみましょう。

厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査では、産業別の給与について、以下のように掲載しています。

男性
・建設業 : 348,200円
・製造業 : 318,500円
・情報通信業 : 392,200円
・運輸業/郵便業 : 284,500円
・卸売業/小売業 : 344,800円
・金融業/保険業 : 466,400円
・学術研究/専門/技術サービス業 : 397,800円
・宿泊業/飲食サービス業 : 271,100円
・生活関連サービス業/娯楽業: 288,400円
・教育/学習支援業 : 435,000円
・医療/福祉 : 343,400円
女性
・建設業 : 242,600円
・製造業 : 215,500円
・情報通信業 : 300,000円
・運輸業/郵便業 : 226,000円
・卸売業/小売業 : 232,500円
・金融業/保険業 : 274,000円
・学術研究/専門/技術サービス業 : 289,400円
・宿泊業/飲食サービス業 : 196,700円
・生活関連サービス業/娯楽業: 213,800円
・教育/学習支援業 : 304,200円
・医療/福祉 : 254,400円

また、職種別での給与は以下のようになっています。(企業規模計1,000人以上の場合)

男性
・一級建築士 : 368,300円
・システムエンジニア : 345,400円
・医師 : 671,100円
・保育士 : 243,100円
・福祉施設介護員 : 230,200円
・公認会計士、税理士 : 541,400円
・高等学校教員 : 502,300円
・デザイナー : 328,700円
・ワープロ・オペレーター : 334,600円
・販売店員 : 256,000円
・理容・美容師 : 230,800円
・調理士 : 256,700円
女性
・一級建築士 : 323,000円
・システムエンジニア : 304,000円
・医師 : 612,300円
・保育士 : 221,700円
・福祉施設介護員 : 217,000円
・公認会計士、税理士 : 445,200円
・高等学校教員 : 421,300円
・デザイナー : 327,500円
・ワープロ・オペレーター : 256,300円
・販売店員 : 196,300円
・理容・美容師 : 220,900円
・調理士 : 186,600円

年令により平均給与額は変わってきますが、職業/職種別の収入差について考えるための参考にしてみましょう。

年収を諦めない!強気な姿勢で異業種転職

経験を積んできた業種での転職では、年収アップにつなげるための要素を整理しやすく、未経験業種での転職では、年収ダウンが当たり前だと思われている人も多いかもしれません。
実際に全く未経験である業種での、根拠のない年収交渉では、転職そのものが難しいとの声もあります。 では、異業種転職では年収についてどのように考えていけばいいのでしょうか。

<専門性を活かした年収アップ法>

異業種への転職であっても、同職種であれば今までの経験・専門性を活かすことができる場合があります。 例えば、経理事務の経験者は異業種での経理事務でもそのスキルを活かすことができるというのはもちろんですが、異業種だからこそ持ち運べる専門性もありますよね。

保険会社からIT企業への転職などは、全くの異業種であり収入面では企業側の条件を受け入れるしかない、と思われるかもしれません。 ですが、保険システムを受注しているような企業であれば、実際に保険システムを利用していた点や、保険知識がある点などが活かせるかもしれません。
異業種だから、と年収を諦めてしまう前に、自分の強み・経験・スキルや企業情報を整理して、どれだけ転職先に活かせるのか考えてみましょう。

<年収ダウンのときこそ諦めない!>

異業種・異職種への転職で、全く未経験の分野に飛び込んでいく場合、今までの経験やスキルが全く通用せず、年収ダウンを受け入れるしかないという場合もあります。

ですが、その場合も、「いくらでもいいから転職したい」と言う前に、自分にとって必要な年収について考えてみましょう。
「今までこれだけもらっていた」という理由で希望の年収を提示しても、理解される判断材料とはなりませんが、内容について具体的に整理すれば耳を傾けてくれる企業はあるかもしれません。

例えば、「結婚しており子供が2人います。」「住宅ローンの支払いがあるためこのくらい必要です。」ということを、丁寧に伝えることで、企業側からもなぜその年収を希望しているのかということが見えてきます。
同じ金額でも、根拠によってその人の見え方が変わってくることもあるのですね。 転職を繰り返しおこなわなければならなくなる前に、転職準備として年収についてはよく考える時間を設けることをおすすめします。

異業種転職でも知っておきたい職業別給与まとめ

ここまでは、転職で知っておきたい職業別給与について考えてきました。
これから転職活動を始めるという人は、是非もう一度以下に注意しながら年収についても考えてみてください。

  • ・職業によって平均年収には差がある
  • ・同職種への転職で専門スキルを活かした年収設定を!
  • ・異業種でも強みになる専門性がないか整理しよう
  • ・希望年収提示をするための根拠を整理しよう
  • ・繰り返し転職を行わないために収入面についてはじっくり考えよう

異業種や異職種への転職は、大きなチャレンジです。 せっかくの転職で失敗しないためにも、収入面について向き合い、やりがいのある仕事に就きたいですね!

異業種転職したいなら、まずは転職エージェントで相談!

20代前半での異業種への転職は転職成功の可能性がありますが、歳を重ねるにつれて異業種への転職は厳しくなっていきます。もしそれでもどうしても異業種への転職を希望している場合は、自分で転職先を見つけて飛び込むより、まずは転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントに相談しながら進める事をおすすめします。自分で出来ると思っていても、客観的に見れば無謀と捉えられる可能性も十分ありますので、異業種への転職活動は慎重に進める事が重要です。
異業種への転職を希望するなら、求人情報の取り扱いが豊富な転職エージェントを選ぶことが成功の秘訣です。以下の3つの転職エージェントは業界実績や取り扱い求人数も豊富にありますので、是非一度登録の上、キャリアコンサルタントに相談してみてください。