ステップ① 応募前に必要な事前準備

  • 転職理由を明確にする
  • 退職の意向を伝える・引き継ぎ
  • 履歴書・職務経歴書のたたき台を作成(応募企業により変更する)
  • 入社までのスケジューリング

個人差はありますが、転職活動は応募から入社まで早くて1か月程度。平均3~4ヵ月はかかります。現在在職中の方は会社に退職の意向や引き継ぎも必要になりますので、大まかな時間をスケジューリングしてから挑みましょう。

転職活動をはじめる前に、やっておくべきこと

いきなり転職活動をはじめるより、まずはこれを抑えておかないといけないことをまとめました。 これをやっておかないと転職活動に迷いが生じることもあります。転職活動の芯になる部分なので、必ず抑えておきましょう。

自分のやりたいことを明確にする

何もやりたいことが定まっていない状態で、転職活動を開始するのは危険です。求人を見ていても、どれもいいように見えて、かえって転職活動が長引く可能性があります。また、採用されたとしても思っていたことと違うとギャップを感じ、続けることができないかもしれません。まずは、自分のやりたいこと、キャリアプランを紙に書き起こすなどし、明確にしておきましょう。

希望条件などを明確にする

やりたいことと同様、条件面なども明確にしておきましょう。職種、職場環境、年収、勤務形態など、譲れないポイントは人それぞれあると思います。譲れないポイントが曖昧な場合は、希望条件の項目に優先順位をつけましょう。求人を見比べるときに、条件が明確になれば選びやすくなると思います。

自分の強みと弱みを知っておく

自分の強みと弱みを整理するのは履歴書や職務経歴書の自己PR等に書く際に行う事が多いですが、実は転職活動を始める前に理解しておくことも大切です。 それは、転職活動を行う前に知っておくことで、やりたい事以外でも自分の性格や特性から、どのような会社に今後行けば自分の強みを伸ばしていくことが出来るのかという事を意識して、転職先を探すことが出来るようになるからです。こういった視点で転職先を探すことも転職活動では大変重要になります。

ステップ② 転職先を探す

いよいよ転職先を探します。転職の探し方は多種多様です。自分に合った探し方を行いましょう。

転職サイトに登録

転職サイトは沢山あります。すべてのサイトに登録するのは難しいですが、なるべく多くのサイトに登録をしたほうが沢山の求人から選べます。
面倒ですが、情報を登録しておくことでスカウトメールが届くことがあります。スカウトメールは企業側からのオファーなので、書類選考はもちろん、面接突破にも有利になります。しかし基本は自分で応募して自分で企業と直接やりとりを行います。

転職エージェントに登録

エージェントが自分の希望に合った求人を紹介してくれます。
日程の調整や給料の交渉なども行ってくれるため、非常に便利です。
登録するとカウンセリングが必要ですが、担当者に希望条件などを詳しく伝えておけば、自分にあった求人を代わりに探してくれます。
転職サイトで探すと求人数が多くて迷うこともありますが、人材紹介の場合は自分に合う求人を客観的に探して提案してくれるので便利です。マッチする求人を手間をかけず見つけることができます。

ハローワークで探す

国が運営しているので、安心感があります。最寄りのハローワークでの求人登録が必要です。
転職に不安があっても、相談員からアドバイスを受けられるメリットがある他、転職や再就職に関するセミナーや講座もあります。ハローワークは企業側が無料で求人掲載ができます。審査はないので、自分でしっかりとした企業かを見極める必要があります。

転職フェアに行く

様々な企業が転職フェアを行っていますので、フェアに出向き採用担当者と話しができるチャンスです。直接会うことができるので、自分を売り込んだり、企業の雰囲気を見ることができます。

様々な探し方がありますが、転職が苦戦されると思われる方は複数利用をして沢山応募するのも一つの手です。ただし、転職サイトは履歴書・職務経歴書は自分で送ることが多いため、実費になりますのでご注意ください。

ステップ③ 求人に応募する

良い求人が見つかれば応募書類を用意し、求人に応募し書類選考や面接などを進めていきます。
もしも求人に資格が必要だった場合は先に資格取得を目指しましょう。
もし現在資格を持っているがブランクがあるという方は、再び勉強し直すということも行っておくべきです。
資格を取得した時と現在では内容などに変更があった時、すぐに対応できるようにしておくことで転職活動にも有利になる場面が増えます。

ステップ④ 面接と筆記試験

無事、書類が通ったら次は面接と筆記試験があります。最近では筆記試験を行う企業が多いです。SPI・Webテスト・企業独自のテストなど様々です。Webテストは自宅で受験できるものもあります。筆記テストで落とされることもありますので、対策本などで準備しておきましょう。

面接については1回~3回程で企業によって違います。 面接でよく聞かれる質問は以下の通りです。

(1)自己紹介
(2)志望動機
(3)転職理由
(4)職務経歴
(5)何か質問はありますか
(6)当社以外で受けている企業はありますか
(7)自分の長所短所
(8)あなたは周りからどのようにみられているか
(9)いつから入社できますか
(10)希望年収

(1)~(5)は1次面接、(6)~(10)は2次面接以降で聞かれることが多い質問です。
志望動機は「どうしてその企業に応募したのか」を答えられるようにHPなどで企業研究は念入りにしておきましょう。
また、当然ですが身だしなみは綺麗に、なるべく笑顔で受け答えをするようにしましょう。

ステップ⑤ 内定

めでたく内定をもらったら、雇用条件を確認します。
労働条件通知書を企業に依頼するなど、トラブル防止のためしっかり確認をするようにしましょう。尚、内定をもらったら1週間以内に入社の可否を先方に伝えるのが一般的です。
あまり返事を待たせてしまうと、見込みなしとみなされ別の方に決まってしまうこともありますので注意してください。
当然ですが、在職中の方は退職日や引き継ぎをしっかり行ってから退職をしましょう。

ステップ⑥ 入社までに行うこと

入社が決まったら入社書類を提出します。必要書類は企業によって異なりますが、以下が必要になることがありますので、準備しておきましょう。

  • 年金手帳
  • 身元保証人、身元保証人の印鑑証明
  • 卒業証明書
  • マイナンバー
  • 住民票
  • 健康診断書
  • 雇用保険被保険者証
  • 企業が準備する機密保持誓約書など
  • 源泉徴収票

番外編:時間があれば、ぜひやっておくべきこと

少し余裕のある場合にやっておいて損はないことをまとめてみました。参考にしてみてください。

交流会に参加する

業種限定の交流会や異業種交流会など、交流会は探せば結構あります。情報交換はもちろん、人脈づくりにおいても参加して損はないかと思います。いい出会いがあるかもしれません。

勉強する

今は、手に職の時代です。今後に役立つと考え、資格などの勉強をして自分磨きをするのもいいと思います。働いていると、忙しさにかまけて後回しになってしまうので、意欲のあるこのときに始めるにもいいかもしれませんね。

まとめ

転職活動は面接対策だけすれば良いわけではありません。履歴書・職務経歴書の書き方や発送の仕方などの工程も細心の注意を払って対応しましょう。
せっかく内定をもらったのに、現職に迷惑をかけたり、退職のタイミングが合わず、転職先へ迷惑をかけては今までの苦労が水の泡。
気持ちよく次の転職先に行けるように、常識のある行動で転職を勝ち取りましょう。