社会保険完備とは?

まず、社会保険完備がどういったものなのかを知っておきましょう。社会保険完備とは、社会保険の全てがまとまって受けられるという事です。
社会保険は健康保険・厚生年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険があり、求人情報に社会保険完備と書かれている場合、これらの社会保険が受けられるということになります。
ただし、社会保険完備と書かれている場合でも、全員が社会保険に適用されるわけではありません。どういう人が適用外となるのでしょう?

・週20時間未満で働いている人
1週間の勤務時間が20時間未満の人の場合、労災保険のみが適用されます。

・週20時間以上30時間未満で働いている人
20時間以上30時間未満の場合は、労災保険と雇用保険のみ適用となり、健康保険などは受けられません。

ちなみに週30時間以上で働いた場合、厚生年金や健康保険を受けられ、社会保険完備の適用となります。
正社員はもちろんですが、アルバイト・パートなどの非正規雇用者の場合も週30時間以上、もしくは正社員と比較し、4分の3以上の労働時間・日数を働いていた場合は厚生年金と健康保険も適用されます。

社会保険完備のメリット・デメリット

では、社会保険完備であることのメリット・デメリットとは何でしょう?

【社会保険完備のメリット】

・病気や事故などの医療費負担が減る
健康保険に加入していると、病気や事故によるケガで通院した場合、医療費の自己負担額が減ります。
自己負担は3割となるため、万が一の病気やケガにも安心できます。
また、出産する際や病気で会社を休まざるを得なくなった時に賃金の補填や一時金が支給される場合もあります。
・国民年金にプラスされることで将来受け取れる年金額が増える
社会保険の一つである厚生年金は、支払っていくことで国民年金にプラスされることになり、将来受け取れる年金額が増えます。
また、遺族年金や障害年金なども厚生年金を支払っていることで増額されるためメリットになると言えるでしょう。
・健康保険の扶養に入ると健康保険料がかからなくなる
例えば配偶者がいる場合、自分が健康保険のある会社に転職すると、配偶者は健康保険の扶養に入ることで配偶者に健康保険料はかからなくなります。
これが国民健康保険の場合、扶養人数に応じて増額していきます。

こういったことから、社会保険完備となる求人では、万が一の際にも守ってくれて、自己負担金を少しでも減らすことができるということになります。
自己負担金が減った分は会社負担となるため、社会保険完備が求人情報に書かれている企業は、働いている人の生活を守りますという意思表示として見ることもできるのです。

【社会保険完備のデメリット】

一方、社会保険完備のデメリットとは、社会保険完備となることで毎月の手取り額が減ってしまうということです。
毎月、支払われる給与から社会保険料が会社側から引かれていった分が手取りとなります。
労災保険は全額会社が負担するものですが、それ以外の社会保険に関しては会社と労使折半となるため、社会保険完備となると給与からかなりの金額が引かれてしまうことになります。
しかし、社会保険に加入していないと万が一働けなくなってしまった時に何の保障も受けられなくなってしまったり、医療費が全額負担となってしまうため、なるべく社会保険完備されている求人を選ぶと良いでしょう。

まとめ

社会保険完備の基礎知識について分かっていただけたでしょうか?
メリット・デメリットを把握し、求人情報の比較を行う時にぜひ役立ててみてください。


社会保険完備の会社を探すなら、転職エージェントにおまかせ!

社会保険はやっぱり完備されている方がいいですよね。転職する際のポイントにもなる為、しっかりと完備されている会社を探すことが重要です。もし自分で探すのが難しい場合は、転職エージェントを利用すると楽に探すことができます。
人気の高い以下の転職エージェントを利用して一度探してみてください。きっとご希望に合った転職先が見つかります。