複数の企業に応募する際の注意

転職を成功させるには、できるだけ効率のいい方法で行うことが肝心です。
面接→採用・不採用→次の企業へ面接→採用・不採用、という流れだと大幅に時間が掛かってしまいすぐにでも転職したいという人にとっては不都合です。
そのため、複数の企業に同時に応募し、効率よく転職活動をしたいところです。

ただし、複数の企業に応募する際は注意も必要です。真っ先にネックとなるのは「時間の制約」です。
忙しい中、転職活動に使える時間は限られているので、複数の企業に応募すれば、それだけ1社に対応できる時間は減ってしまいます。

より多くの企業へ応募したい気持ちは理解できますが、やみくもに求人に応募してしまうと、中途半端な企業研究になってしまったり、抽象的な志望動機を使い回したりなど、本末転倒の状態に陥りやすくなります。
これでは内定の獲得は困難ですので、時間内に対応できる数に限定することが大切です。

短期間で面接を設定するのがポイント

複数の会社を同時に受ける際、2社の面接の期間が空きすぎてしまうと、先に企業側が採用を決めても採用受諾か辞退かの返事を待たなければならなくなります。すぐに人材を必要としている企業にとってはこのような空白期間はマイナスポイントになる可能性があります。

そのため、複数社へ面接をする予定がある場合、短期間で複数企業の面接を受けるほうが応募者にとっても、採用決定をする企業にとってもプラスになります。特に人材を早急に求めている企業に応募する際は複数の面接が影響することもあるため、日程の調節は慎重にしましょう。

面接での対応について

転職活動で複数の企業に応募する場合、面接でその旨を伝える必要があるのか悩んでいる人もいるようです。
面接の中で「他にどのような企業を受けていますか?」などと聞かれることがあります。

他の企業に応募していることを面接官に知られてしまうと、「印象が悪くなって不採用になるのでは?」と考え、返答に詰まってしまい「受けているのは御社だけです」と、つい嘘をついてしまう人もいるようです。しかし、企業の面接では正直に伝えることが大前提です。

どこが第一候補、第二候補といったことまで伝える必要はありませんが、面接では嘘はよくありません。仮に嘘をついてしまっても、後で分かってしまう可能性があります。

また、別のところでの採用が決まり、その面接先の採用を断ることもあるかもしれません。事後報告は相手にとって良い印象ではないので、複数同時に応募している場合は事前に伝えておくほうがベターでしょう。

まとめ

複数の企業に応募するのはよくあることです。
転職サイトを利用して複数の企業に応募する場合は面接などではその旨をはっきりと伝えることが大切です。
自身だけでなく企業側の都合もよく考えながら対応し、社会人としてのマナーをわきまえ転職を成功させましょう。