資格を持っていると転職に有利になる?

転職に不安を抱えている人は多くいらっしゃいますが、資格を取得することで転職に対する不安を払拭しようと考える方も多く見られます。
これは、単純に働きたい仕事に必要な資格だけではなく、自分のスキル・キャリアアップにつながると思われる資格を取得しておくことで、転職時に有利に運ぶのではないかと考えられるためでしょう。
しかし、実際には資格を持っていなくても転職に成功する人はいるので、必ずしも資格を持っていることが転職に有利になるとは言い切れません。
ただし働きたい仕事が資格を必要とするものであったり、求人の応募条件に資格が書かれているようなら、その資格を取ることで転職は有利に進められます。

資格の種類も大切です

資格と言っても様々な種類の資格が存在し、医者や看護師などの「医療系」、介護やヘルパーなどの「介護系」、ボイラー技士や電気主任技術者などの「技術系」、簿記やファイナンシャルプランナーなどの「事務・営業系」などがあり、その他にも、高い知識が必要な税理士や司法書士などがあります。

転職する際に企業が求めている資格とは全く違う内容の資格を持っていても、転職に有利にはならないので、転職を考えている企業がどのような仕事内容なのかを把握して、資格取得を目指したり、上記で説明したカテゴリで働きたい業種に関する資格取得を目指すと良いでしょう。

また、「国家資格」「公的資格」「民間資格」と3つの区分に分かれており、中でも国家資格は特に転職で有利になります。公的資格、民間資格の中でも知名度が高い資格については転職に有利となる物もあります。

転職を有利に出来る資格例

キャリアチェンジで有利な資格

日商簿記検定
企業の経理を把握出来る資格です。経理に関しての専門的な知識を持っている証拠となり、実務経験が少なくても将来性のある資格なので転職の際は有利になります。
管理職になった時に経営や経理の知識を求められることがあるので、後々のためにも取得しておいた方が良い資格です。 転職で有利になるのは2級からなので、最低でも2級は必要。 2級の場合、受験料は4,630円(2017年現在)で年3回ほど試験が実施されています。
宅地建物取引士
不動産関係のエキスパートとも言える国家資格です。法律などの知識も持っているので、不動産関係だけではなく金融業界でも役に立つ資格です。

年収をアップさせたい人向けの資格

ファイナンシャルプランナー
税金や保険など多くの知識を持ち、人々の人生を設計する事が出来る資格です。この資格を持っていれば、金融・不動産・保険など様々な職種への転職に有利となります。この資格があれば将来独立する事も可能です。
TOEICとTOEFL(iBT)
グローバル化が進む現在、どの企業にもアピールできるのがTOEICとTOEFL(iBT)。 資格ではなくとも、多くの企業が注目するスキルです。
転職の場合に求められるスコアは、TOEICなら700点以上、TOEFL(iBT)なら90点以上と言われています。 英語に関しての知識ならTOEIC、会話力ならTOEFL(iBT)をアピールするのが効果的です。
デスクワークや事務の仕事なら、MOSがおすすめ。 ワードやエクセルなど、マイクロソフト社オフィス製品の利用スキルを証明する資格で、ほとんどの会社で必要とされるスキルを身に着けている、とアピールできます。
一般レベルの場合、1科目10,584円(2017年現在)で1日に受けられるのは3科目まで。 毎月試験が実施されているので受験しやすい資格です。

社会復帰を目指している人向けの資格(結婚や育児に専念していた人にオススメ出来る資格)

医療事務
医療施設の事務として転職に役立ちます。医療事務は女性に人気の職業で、家事などと両立する事も可能な職種でもあります。介護事務や調剤薬局事務もオススメで、全国様々な場所で働く事が出来ます。

夢だった仕事に転職する際に有利な資格

パーソナルカラリスト検定
色の組み合わせに特化した資格です。アパレルやインテリアだけではなく、ブライダル関係の職種にも効果的な資格です。

様々な職種で有利になる資格はある?

ITパスポート試験
ITの基礎知識がある事を証明出来る国家資格です。
経営戦略やマーケティング、財務から法務まで経営に関する知識からセキュリティなど様々な知識を持っている証明となります。
中小企業診断士
中小企業の経営について診断や助言を行う事が出来る資格で、成長戦略をアドバイスする事が出来ます。経済や法務、ITなどビジネスに関する知識をたくさん持っている証明になるので、企業にも大きなアピールとなるでしょう。
秘書検定
意外と役立つのが秘書検定。 秘書と言うと社長のお付きの人、というイメージが強いかもしれませんがそればかりではありません。
実はビジネスマナー全般を学べるのが秘書検定で、取得していると無礼な行いをしない人、と言う印象を企業に与えることができます。 アピールできるのは2級からで、受験料は3,800円、年3回ほど試験が実施されています。
普通自動車運転免許
普通自動車運転免許は、取得しておいて損がない資格です。
営業職など外へ行く事が多い職種にも有利ですが、最近では様々な職種で自動車免許を持っている事が条件となっています。 ただ、取得するのに費用と時間がかかるため、それなりに準備が必要なことが難点と言えるでしょう。

その他、専門分野には以下の資格等があります

介護系なら介護福祉士やケアマネージャーですが、介護福祉士を取得するために必要な介護職員初任者研修課程修了もアピールとして効果的です。 医療系は様々ありますが、現実的に取得できるのは医療事務認定歯科助手などの資格。
飲食業なら、実務経験が必要ないフードコーディネイターやフードアナリスト。 実務経験が必要ですが、調理師なども取得しやすい資格です。 コンサル業であれば中小企業診断士やファイナンシャルプランナー。
不動産関係なら宅地建物取引士、輸入住宅に関してはライフスタイルプランナーなどの資格があります。

資格や検定を取得するのはもちろん、それ以外に人間としてのスキルアップを忘れてはなりません。 面接や初めての職場では、お互いに手探りで相手の事を把握する必要があります。
コミュニケーション能力やマナー、上品な立ち居振る舞いは、相手に良い印象を与えることに大いに役立つ人間的スキルです。 また、自己分析で分かった自分の短所を目立たないようにする努力など、人間としての魅力も磨きましょう。

まとめ

様々な資格を紹介しましたが、どれも確実に転職に有利になるとは言い切れません。
しかし、職種・業種によっては資格を取得していることで手当を貰えるなど、優遇される部分も出てくるので、転職を考えた際は資格取得についても是非考えてみてください。
資格を取ると大きな自信にもつながるので、転職時の強い味方にもなってくれる事でしょう。